辛坊×ホリエモン宇宙はこんなに近かった
辛坊治郎さん
「私今度太平洋横断行こうと思ってるんですよ
無事に帰ってきたらホリエモンロケットで宇宙を目指す」
2019年5月4日北海道から打ち上げられたロケットが最高高度113.4kmに到達して民間企業のロケットが日本で初めて宇宙空間に到達した瞬間でした
ここ数年ロケットや人工衛星だけにとどまらず宇宙での暮らしからエンターテインメントに至るまで多くの民間企業が宇宙ビジネスへ参入して活動が活発化しています
宇宙なんて遠い未来の話しだと思っていませんでしょうか
すぐそこまで宇宙はやってきています
ホリエモンこと堀江貴文さんがやっているロケット開発の場は北海道帯広市から車でおよそ1時間北海道の東部に位置する大樹町です
北海道の大樹町は人口およそ5500人道内唯一の山脈日高山脈がそびえ冬にはマイナス20度を超える厳しい寒さが訪れます
広大な十勝平野が広がり酪農や農業が盛んな一方で取り組んでいるのが宇宙のまちづくりです
道の駅には宇宙関連のグッズも並べられ町全体でロケット開発を応援しています
大樹町の期待を一身に背負うのはホリエモンこと堀江貴文さん率いるロケット開発のベンチャー企業です
ホリエモンさんに直撃します
2013年に堀江貴文さんが創業した宇宙ベンチャー企業インターステラテクノロジズはロケットの開発から製造そして打ち上げまですべて自社で行い目指すは誰もが行ける宇宙の実現です
堀江貴文さんの宇宙ロケット開発の裏側とは?
辛坊治郎さん
「従業員何人ぐらいですか?」
堀江貴文さん
「50人くらいです」
辛坊治郎さん
「50人にしかし給料支払おうと思ったらそこそこ大変ですね」
堀江貴文さん
「めっちゃ大変ですよ
ちゃんと払ってますよ
利益は全然出ないですよ
先行投資なんで
潰れたスーパー買い取って
潰れたスーパーとかはわりと広いんで工場として
まあ仮設の工場みたいな感じで使えてて
うちのロケットは一般的な物で造るロケッとなんでネジとか一杯あります
うちのチャレンジはすべて特殊な部品で造っちゃうとバカ高くなっちゃうんで
このネジは市販品でも大丈夫だなと思ったら市販品を使うと例えばJAXAのロケットだとネジの1つまで特注品使ったりするからめちゃくちゃ高くなっちゃうじゃないですか
だからロケット高いってイメージがあると思うんですけどそれはそのせいなんですよ」
インターステラが目標に掲げるのは世界一低価格なロケットで誰もが行ける宇宙の実現に近づくには宇宙への輸送サービスロケットを安く造る事でそのためには削れるコストはとことん削るということです
堀江貴文さん
「ここにあるものはネット通販で買えるような部品は出来るだけネット通販で買うと
買えない物は造っています
一般的な町工場にあるような設備で作っています」
高度な機械が並んでいるかと思いきやまさに下町ロケットの世界これが民間で作られている最先端ロケット製造現場です
堀江貴文さん
「いわゆる普通に部品を作ったりするための機械で1台4000万から5000万円します
安い方です」
実はインターステラでは部品以外にもエンジンそのものやロケットの打ち上げ設備など作れるものは自分達の手で造ってしまうんです
すべては世界一安いロケットを実現するためです
堀江貴文さん
「例えばロケットの部品で一番高いのはエンジンです
たぶんJAXAのロケットエンジン今造っているH2よりも安くなるって言われてるH3で恐らくですけどロケットエンジン一基10億円はくだらないでしょうね
それをうちはサイズは何分の1くらいのスケールですけれども難易度は全然そんなに変わらないので
エンジン1基あたり1000万円から1500万円くらいで造りたいなって思ってる」
宇宙ロケット開発に夢見る女性従業員
冬にはマイナス20度を超え工場の中に広がるのは油のニオイそんな環境の中でも初々しい女性社員がいました
しかも地元の京都から北海道の大樹町へやってきたそうです
辛坊治郎さん
「新卒からここの会社に就職したんですか?
なんで?」
女性従業員
「そうです
ロケットが作れる会社は数少ないです
何個かありますけどその中でもやっぱりロケットを作っている人、打ち上げをしている人、部品を作る人全員が同じ会社にいるのはここしかないと思ったので」
神田愛花さん
「その上に堀江貴文さんがいるっていうのは最初は抵抗って言うのはなかったんですか?」
女性従業員
「最初はインターンシップにずっと来ててその時に私は後から知ったので
ホリエモンロケットっていわゆる言われてるやつがあるのとまた私が行きたい会社と
一緒だった」
辛坊治郎さん
「気が付いて辞めようと思わなかった?」
女性従業員
「それはないです」
次に向かったのは工場から車で10分ロケット打ち上げ場です
堀江貴文さん
「海岸沿いの太平洋です
ここでロケット打ち上げています
実はここJAXAの種子島宇宙センターが決まる時にここも最終候補地に残っていたんです
大樹町のここと種子島は残ったんです
というぐらい非常にいい場所なんです」
ロケットの打ち上げには何より安全が大切で広大な土地があって人口密集地が近くにないそして東と南には太平洋が広がっているこうした条件を満たしている地域は国内はおろか世界でも数少ないです
さらに大樹町はマイナス20度を超える北海道であっても雪が少なく年間を通して気候が安定してるためロケットの打ち上げには適しているそうです
堀江貴文さん
「ここの土地は防衛省のジェットエンジンの実験場だったんです
そこを防衛省がもう使わなくなって町が払い下げを受けて町からレンタルで借りています」
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