俳句の才能査定ランキング、今回の俳句のお題は梅雨で鎌倉の紫陽花です
観光客で賑わう鎌倉長谷寺の紫陽花の風景が今回のお題です
まずは凡人の第4位の発表です
鈴木ちなみさんです
「雨粒が 四ひらの上で 踊ってる」
4ひらが紫陽花のことなんですけど鎌倉に行った時に紫陽花の花を見てたら雨が降ってて雨粒が踊っていることを詠みました
夏井先生の添削
「雨粒が 跳ねて四ひらの ゆらゆらす」
ポイントはオノマトペでベタな説明を回避
踊ると直接的に説明するよりゆらゆらの様なオノマトペを使うことで読み手に想像させることができます
次は凡人の2位
田中要次さんです
「紫陽花や 長谷寺濡れて 頬も濡れ」
かつて長谷寺にあの人と来たことがありました
でも今日は一人だったそんな気持ちを書きました
夏井先生の添削
「長谷寺は雨 紫陽花に 濡るる頬」
ポイントは、体言止めで余韻が生まれます
頬で止めて句の締めくくりを体言止めにすることでそこから見える映像から読み手にいろいろなことを想像させる余韻のある俳句になります
次は凡人の3位
Kis-my-ft2の二階堂さん
「紫陽花と 傘差す園児 水浅葱」
傘をさしてるということは梅雨なんです
だから少し肌寒くて1枚羽織ったいろが水あさみは色で淡い青色です
その色があじさいと幼稚園児の上着が似ている
夏井先生の添削
「水浅葱いろの 園児と 紫陽花と」
ポイントは、紫陽花には雨のイメージ
紫陽花は梅雨を代表する花です
その一語だけで読み手に雨を連想させる力があるので雨や傘を使わないでも十分に思いを伝えることができるのです
次は最下位の才能無しココリコ田中直樹さんのお題は梅雨で鎌倉の紫陽花です
「雨降れど 紫陽花見る目 晴れ模様」
雨てネガティブなイメージがあると思うんですけどその中でも紫陽花と雨の相性は抜群でそれを見ることでみんなの表情が晴れやかになる
夏井先生の添削
「紫陽花を みる横顔の 晴れやかな」
次は1位の才能ありは
熊谷真実さんです
「母逝きて 喪屋の標べに 色紫陽花」
母が亡くなったのが6月でそれでちょうど紫陽花が綺麗だったんでお葬式会場に行く途中に咲いていた紫陽花を思い浮かべて書きました
夏井先生の添削
「母逝きて 喪屋の標べの 濃紫陽花」
次は特待生昇格試験です
前回見事に昇格を果たした名人梅沢富美男さんです
現在梅沢富美男さんは名人の6段です
「あるじ無き 病室の窓 四ひら咲く」
病室に行きました
退院したのかな?亡くなったのかな?
と思うような空間として綺麗に掃除されている病室があるんです
ふっとそらを見たときに四ひらが咲く
これが紫陽花の花が窓際にそっと咲いていたというそういう句です
名人六段の梅沢富美男さんは昇格か現状維持か?
夏井先生の査定は現状維持です
現状維持の理由は映像が不十分です
映像が足りません
あるじ無きというところなんですが意味はわかりますが映像ではありません
あるじ無きという事実ではあるが映像ではありません
何かを見たから結論に達した
何を見たのか画像にしないといけません
亡くなったか退院したか分かる映像を探すこれが大事なポイントです
夏井先生の添削
「名札外されし 病室 四ひら咲く」